外反母趾によって頭を痛めている人は多く、某靴メーカーの調査によると、日本人の3分の2に近い方が、外反母趾を引き起こす火種を持っているという結果も出ています。

こちらでは、外反母趾の大元の素因と解決方法をわかりやすく説明していきます。

 

「外反母趾とはどういう形のことを指すの?」

外反母趾とは、写真①のように、親指の先端が内側へ向いてしまい、反対に親指の付け根の部分が外側へ突出している形を指します。

この屈曲した角度によって、外反母趾の重症度を判定していきます。

写真①

 

図①

 

「外反母趾になるとどうなるの?」

外反母趾と聞いてまず頭に出てきた言葉は「痛い」だと思います。

では、外反母趾の重症度が高い人ほど痛みが大きいのか、というと、そうではありません。

重症度が低くても痛みを感じることはあります。

そして、痛みの由来は2つに別れ、1つは、靴を履いている時に中で靴と当たって痛みを感じるケース。

もう1つは、靴を履いていないのに、関節そのものに痛みを感じるケース。

この痛みを和らげるために、不自然な歩行動作になり、別の問題が出現してしまいます。

それを避ける為にも、外反母趾で悩む方は今すぐの矯正が必要です。

では、痛みが無ければ放っておいて良いのか、そうではありません。

外反母趾は、足を構成する靭帯が弱まり、本来の形より崩れた状態の足です。

それにより、歪みが出て、足の疲労、踏ん張りが効かない問題や、膝、股関節の不調にまで波及します。

更に土台である足が崩れると、綺麗に立つことも困難になり、それを安定させるように、背中は丸くなり、良くない姿勢を取り始めます。

しかし、姿勢だけを見ると、この素因が外反母趾によるものとは簡単に結び付きません。

ですが、見方を変えてみると、外反母趾の矯正と共に、姿勢の矯正へと繋がるケースは多いのです。

 

「なぜ外反母趾になるの?」

外反母趾の素因は、女性特有のハイヒールや、足や指の筋力が少ないからと思われていますが、実はそれらは大元の素因では無いのです。

足の医学が最も進んでいる国の一つ、アメリカの足病医の間では、外反母趾は足の過剰回内(オーバープロネーション)が大元で、そこに足の指を捻りながらける動作(アブダクトリーツイスト)が加わることにより、引き起こされるというのが共通認識です。

つまり、外反母趾の素因の大元は、負荷のかかる歩行動作(足の使用法)にあったのです。

 

「過剰回内(オーバープロネーション)ってなに?」

過剰回内を端的に言えば、踵は外にずれて、内くるぶしが内方へ倒れているシチュエーション(図②左)を指します。

もしご自身で今の状態を把握しにくければ、鏡に映してみてください。

この状態の方の多くは、足のつま先より膝が内側に入っているのが確認できます。

回内(プロネーション)という動きそのものは歩行には不可欠ですが、その動作が必要以上に働いている方がいます。

この過剰回内が外反母趾の素因であり、更に足の様々な不調を引き起こす張本人なのです。

中には産まれながらに足が回内の状態の方がおられますが、それだけで症候が発生することは僅かです。

多くは、その後の身体に合わない歩行動作や、足の使用法が関連して症候を引き起こしています。

 

「どうしたら外反母趾は良くなるの?」

ここまで読んでいただいた方は、今までの外反母趾のメジャーな治療と言われていた、テーピング、サポーター、足指の体操、マッサージ等の効果がなぜなかったのかはお分かりいただけたと思います。

これらの対処法は、外反母趾の足の形を変えるという所に重点を置き、その大元の素因である、過剰回内に目を向けていないからです。

一旦形が変わり効果があったように錯覚しますが、途端に治療前の形に戻ってしまうはずです。

では、いかにして外反母趾を矯正させていけば良いのか。そう、歩行動作から変えるのです。

過剰回内している歩行動作を、骨格に合理的で自然な形に正すのです。

その時に気を付けなくてはいけない事は、これまで世間では正しいと言われてきた「足の指で地面を掴むように歩く」「歩幅を大きくする」「地面を蹴って前へ」「足を伸ばして歩く」というような考えは、一層外反母趾の症候を悪化させる歩き方であるということです。

私の所属する協会では、このような出所不明な概論ではなく、生体構造力学(バイオメカニクス)から考案された「ゆるかかと歩き」をお教えしています。

当治療院では、この「ゆるかかと歩き」の指導をメインに全身の調整を組み合わせた「ネイティブウォーキングプログラム」の提供をしています。

プログラムを導入している日本各地の治療院では多くの結果が出ています。